MIYAGI

INTERVIEW

先輩移住者インタビュー

掲載日:2024年9月18日
更新日:2024年9月18日

美里町

美里町を安心して老後を迎えられるまちにしたい/石山純平さん

  • 地域おこし協力隊
  • 地域づくり・交流
  • 子育て

石山純平さん

この日は大崎市岩出山にあるキャンプ場「細峯BASE(ほそみねベース)」さんに
お邪魔してのインタビューでした

仙台市内で介護アドバイザーのお仕事に従事する石山純平さんは、岩手県奥州市のご出身。東京都からここ美里町に移住されて今年で6年目を迎えます。この日は石山さんが頻繁に家族で利用しているというキャンプ場(大崎市岩出山)にお邪魔してお話を伺ってきました。


イメージが湧かなかった東京での子育て

美里町に移住される前は東京都で暮らしていた石山さん。移住を考えたのは現在8歳になるお子さんが生まれた頃だったそうです。
「僕自身が田舎育ちなものですから、東京で子育てをするというイメージが湧かなかったんです。それで妻とも相談しまして、どこか移住先を探してみようかという事になりました」そう話す石山さんは、子育ての際に利点も多い地元奥州市(実家のある)に戻るのではなく、あえて新天地への移住の道を選択したのだそうです。



「妻も同じ岩手県奥州市の出身で同級生なんです。妻とは『何かあったらお互いの実家にすぐに駆け付けられる所にしたいね』と話し合っていました。実家からは遠からず近からずの場所がいいなと」と、その後は実家までのアクセスが良く、なおかつ田舎暮らしが出来る場所をターゲットにいろいろな地域を探し求めます。
同じ宮城県内の大崎市古川や鹿島台なども候補に挙げ検討した結果、最終的に美里町が移住先に選ばれました。


実家に頼らず、あえて新天地での子育てを選んだという石山さん

決め手は「小牛田駅」

いくつかの候補地の中から美里町を選んだ理由を訪ねると、「小牛田駅がとても便利だということが解ったんです。まずは地元奥州市の水沢駅にはJR東北本線で乗換無しで行けるのが大きいですね、それに仙台市にも行けます。海に行きたくなったらJR石巻線が出ていて石巻方面にも簡単に行けるし、山だったらJR陸羽東線で鳴子方面に行けるんです」と、小牛田駅のハブ機能を説明したうえで美里町を移住先に選んだ理由を教えてくれました。これには県内在住の私たちも膝を叩いて納得。石山さんご夫妻の視野の広さとリサーチ力をうかがい知ることが出来ました。


石山さんが教えてくれた美里町のおすすめスポット「山神社(やまのかみしゃ)」

お互いの実家のある奥州市には最寄りの小牛田駅で繋がっていて、車を走らせたとしても1時間圏内。
仙台市や石巻市にもJR線で乗り換え無しで行けるという地の利は美里町ならではのアクセシビリティだと話す石山さんからは、地元には戻らずとも実家を想い守ろうとする強い意志が伝わってきました。

そんな石山さんの美里町おすすめスポットは小牛田の「山神社」(やまのかみしゃ)。
子授け・安産の神様として仙台藩の時代から全国の人たちから信仰を集めている神社です。
「今の時期(梅雨)はアジサイが綺麗でとても良いところですよ。それと、こちらに移住してから知ったのですが、妻の両親も安産祈願でここに来ていたそうです。それを聞いて多くの信仰を集める神社だという事をはじめて知りました」と石山さん。この日は7月の中旬過ぎ、梅雨真っ盛りの時期でしたので「帰りに寄ってみては」とすすめられました。



アジサイの見頃は若干過ぎたようでしたが、それでもなお風情を感じる景色でした

美里に来て初めて知った魅力「地域おこし協力隊」の存在

「岩手県に住んでいた頃も、東京に居たときも知らなかったんです」と、石山さんが言うのは地域おこし協力隊の存在。
「こちらに移住して一番大きかった出来事は、地域おこし協力隊の存在を知ったことですね」と石山さん。
地域(美里町)を盛り上げようとして一途に活動を重ね、その情報を発信している人たちがいるのを知ることが出来てとても良かったという石山さんには、自ら地域を興そうと手を挙げる人たちがとても輝いて見えたといい、現在7名(2024年9月現在)が隊員として活動する美里町地域おこし協力隊の隊員とも交流を深め、その活動にも関わっているそうです。


得意分野を活かし地域おこし活動を盛り上げる

石山さんに地域おこし協力隊との関りを具体的に伺うと「焚火です(笑)」と即答。
詳しくお聞きすると、
地域おこし協力隊の活動として、地域コミュニティを目的に「焚火+対話」のイベントが定期的に実施されているとの事で、そのまとめ役として活躍する美里町地域おこし協力隊隊員の大村昇さん(美里町まちづくり推進課)からお誘いを受けたのが始まりだとのこと。
もともとアウトドアを趣味に持つ石山さん。ご家族と共にキャンプを楽しむ様子などを自身が運営するYouTubeチャンネルやインスタグラムで発信していて、それを観た大村さんが石山さんの「焚火」ノウハウに惹かれ、そこから繋がりが生まれたとのこと。

この日、取材に同行してくれた大村さんに石山さんとの繋がりの経緯などをお聞きしました。


美里町地域おこし協力隊隊員の大村さん(左)

大村さんは過去に参加したイベントでの経験から、美里町でも焚火を絡めたイベントをしたいと考えていたそうです。
「それで道具を買い揃えたまでは良かったのですが、私には焚火の経験もノウハウも無いんですよね(笑)そんなときに石山さんのインスタやYouTubeを見つけて『美里にも居るじゃん』と感激したんです。すぐに連絡しました」と、石山さんとの関係の始まりを丁寧に語ってくれました。
意気投合したお二人は、2023年8月に美里町の小牛田駅前公園にて「人と火と。」と題したイベントを初開催したことを皮切りに、その後は毎月1回のペースで回を重ね参加メンバーも増えてきているそうです。(※会場の許可を得て実施しています)
美里町地域おこし協力隊として3年目を迎えており今年が最後の1年だという大村さんは、これまで協力隊として活動を重ねてきた中で、地域の魅力は「対話」から生まれるものだという事に気が付いたといいます。「焚火はそのツールで、ここ美里町で焚火の活動を実現出来たのには石山さんとの出会いが大きかったです」という大村さんにとって、なんでもフランクに話が出来る石山さんは、活動のパートナーとしても欠かせない存在になっているのだそうです。



家族みんなでキャンプを楽しめる「美里の地の利」

移住して以来、美里町が大好きになったという石山さん。そのもう一つの理由は家族みんなでキャンプを楽しめていることだそうです。
「美里町の近隣には、こういうところがたくさんあって、気軽に足を運べるのが良いですね」と話しながらキャンプ場を一周し、この日のインタビューにご協力いただき、テーブルやタープ等をセッティングしてくれたキャンプ場のオーナーも紹介してくれました。


「細峯BASE」のオーナーの遊佐ご夫妻もお顔を出してくれました

石山さんは、今回インタビューにお邪魔したキャンプ場(細峯ベース)のような場所が近くにあることで、ご自身が大好きなキャンプを家族みんなに受け入れてもらいやすかったといいます。
「実は今日は長男(4歳)とここでデイキャンプをしようと予約していたんですが、せっかくなので予定変更してここでインタビューをお願いしました(笑)」と、お子さんたちにとってもキャンプが身近なものになっているようです。
石山さん曰く「虫嫌いでインドア派」だという奥様も、「トイレや綺麗な水場が完備されている、こういうキャンプ場が近くにあったからこそスムーズにキャンプを受け入れてくれました」と、嬉しそうに言葉を弾ませました。



「みさと」と言ったら宮城県の「美里」だよね

最後に、これからの展望ややりたいことをお聞きすると、
「全国には『みさと』という名前の自治体がいくつかあるんですよね。やっぱり『みさと』と言ったら宮城県にある美里町だよね、ってなるようにしたいですね!検索したらトップに出るように(笑)」と開口一番、笑顔の石山さんでしたが、そのあとは空気感を変えるようにこんなことを語ってくれました。
「僕は美里町の福祉に興味があるんです。美里町を安心して歳がとれる場所にしたいなと思っています。今後、若い世代の人たちが移住先を考えた時に、美里だったら安心だねって思ってもらえる、そんな魅力的な場所にしたいなと思います。そのために現在の経験(介護の仕事)を活かしていきたいです」と話してくれました。
そんな石山さんからは、まちづくりへの強い参画意識と美里“愛”がにじみ出ていました。



インタビューしながら石山さんが焼いてくれた「ベーコンエッグ」。
とても美味しかったです





石山さんのご活躍ぶりはこちらからもご覧いただけます。

石山さんのYouTbeチャンネル:GOJIAI LIFE
https://www.youtube.com/channel/UCK3J1OXblE-L10_sq4-HaSg

石山さんのInstagramアカウント
https://www.instagram.com/goji_camp/

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