ぽっけコミュニティネットワークの前身は、今から20年前の子育て勉強会の主婦たちによる熱い思いから成り立っています。ぞの当時は障害者が働く場が少なかったことから、主婦目線でアイディアを絞り出し前身である「大きなポッケ」を障害者の働く場として成り立たせていきました。どんどん利用者が増え、活動場所が手狭になったこと、障害者の人生をも預かるその責任から法人格を取得し、平成18年4月より障害者支援事業所として「弁当製造」「お菓子製造」を中心に、彼らの自立に向けた工賃つながるよう活動を展開しています。私たちは「障害者が一生懸命作ったものを」というスタンスではなく、質の高い商品つくりをすることが障害者理解の向上につながると考えています。そのため、製造業には欠かせない有資格を必要としています。現在、製菓衛生師の他、管理栄養士、栄養士、調理師等もそれぞれのスキルを障害者支援に生かして働いています。

お菓子製造は「ポッケの森」を支える事業です。ポッケの森＝ルシアンクッキーというくらい、広く地域に浸透する焼き菓子も。クリスマスの時期においては、毎年１０００台近くのケーキの注文を受け、お届けさせてもらっています。また、経営コンサルタントのアドバイスの下、新商品の開発や他菓子製造業からの技術支援、民間企業との共同開発商品など様々なつながりがあるのも、ポッケの森の「菓子厨房」の特徴の一つです。

携わっていただくのは、「技術的なお菓子製造」と「障害者に対する支援」です。あくまでも障害者の方たちが主役です。しかしながら、オーブンの管理や最終的なチェック（指示通りに材料が整い、計量させているかなど）はスタッフの役目となります。ポッケの森に通ってくる利用者は、どの方も「働きたい」「働いて、役に立ちたい」、そして「そんな自分をみんなから認められたい」と思っています。その気持ちを大事にすることが支援の一歩となります。