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企業情報
宮城の企業
株式会社布施商店
- 製造業
- 石巻市
株式会社布施商店について
布施商店は大正元年に創業、宮城県石巻の水産品を中心に買付し、日本全国に届ける水産加工会社。2011年3月、東日本大震災により、本社社屋、工場が津波によって流出。その後営業を再開し、鮮魚の全国出荷、産直取引、一次加工など業態を変えながら成長。美味しい三陸の海の幸を、震災後も変わらずに全国に供給する。
「生鮮品」だけでなく「冷凍品」にもチャレンジ
私たち布施商店は長く「生鮮品」にこだわった商売をしていました。新鮮な魚を市場で仕入れ、半身に加工し、あるいは丸魚(一尾丸ごと)のままで、スーパーなどの量販店に出荷していました。
その頃の営業トークは、「うちの商品は鮮度がいい!モノ(品質)がいい!」でした。でも、営業しながらも違和感がありました。品質の良し悪しは様々な要素で決まります。脂がのっている時期なのか、鮮度はいいのか、着荷後の荷扱いはどうなのか、様々な要素に左右されます。生鮮品を扱う限り、品質は常に変化し、いい時も悪い時もある。外部条件の影響を少なからず受けてしまいます。
また、家庭で丸魚を調理する食文化が少なくなってきていることも、外部環境の変化として考慮する必要がありました。このまま「生鮮加工品」にこだわっていていいのか。考え抜いた結果、私たちは「生鮮加工品」だけでなく、「冷凍加工品」にもチャレンジすることを決断しました。生鮮品の仕入れは変えず、それを加工後に冷凍して出荷します。仲買人の目利きで仕入れた商品の品質を、最先端の急速凍結機で維持し、在庫できるので、スーパーなどの量販店だけでなく、高級ホテルなどにも自信をもって販売できるようになりました。
これが、布施商店の「現在」です。でも、会社としてはここで止まっているわけにはいきません。なぜならば、海の環境の変化がすさまじいからです。
海洋環境の変化に応じて、新しい事業を模索する
地球温暖化の影響もあるのでしょう。海洋環境は近年急激に変わっていて、水産業にも大きな影響をおよぼしています。私たちはその変化に対応した新しい事業のあり方を常に模索しなければいけません。
たとえば石巻など三陸では、弊社の主力商品の原料であるマダラの漁獲量が著しく減りました。そのぶん、マダラの漁場は北海道に移っています。では、どうするか。販路はあるのですから、マダラの取り扱いをやめるという選択肢はありません。北海道から仕入れることになります。でも、それならばむしろ北海道に加工拠点を作ったほうが効率的ではないか。そんなアイデアも生まれてきています。
また、石巻ではマダラが減ったかわりに、タチウオやスズキの水揚げが増えています。こうした魚の販路をいかに広げられるかが、今後の課題になってくるでしょう。
更には、ここまでは生の魚を食材に変化させる「一次加工」の話です。たとえばマダラのフライやサバの餃子など、「二次加工」の商品開発にも積極的に取り組んでいます。
水産業のビジネス環境の変化はとても大きいですが、状況を注視していればチャンスは絶対見つかります。チャンスの芽は見えてきているので、一緒にチャレンジしてくれる仲間を募っています。
名 称 | 株式会社布施商店 |
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名称(かな) | ふせしょうてん |
本社所在地 | 〒9860022 宮城県石巻市魚町3-4-13 |
電話番号 | 0225-94-2266 |
業 種 | 製造業 |
事業内容 | 大正元年に創業、宮城県石巻の水産品を中心に買付し、日本全国に届ける水産加工会社 |
設 立 | 1912年 |
従業員数 | 18名 |
企業URL | http://fusesyouten.co.jp/index.html |