MIYAGI

INTERVIEW

先輩移住者インタビュー

掲載日:2018年8月20日
更新日:2023年2月21日

川崎町

人も自然も魅力が尽きない川崎町で理想の暮らしを叶える/山﨑杏美さん

  • 古民家・空き家
  • 地域おこし協力隊

山﨑杏美さん

体調を崩したことで考えた、本当の幸せ

「移住を考えた2年前の時に思い描いた暮らしに近づいている。地に足を付けて生活している実感があります」。仙台市の西隣、自然豊かな川崎町での暮らしぶりを、はきはきと爽やかな笑顔で話す山﨑さん。2018年4月、神奈川県横浜市からご両親と一緒に移住しました。DIYが趣味で、町の空き家バンクで見つけた、築70年の平屋の家を自分たちで直しながら暮らしています。畳をはがし、床を直し、壁に漆喰を塗って…。バーカウンターを作るなど、家づくりを楽しんでいる様子です。山崎さんの目指すライフスタイルは、自分の暮らしを自分で創ること。「川崎町にはそれを叶えるチャンスや目指す先輩方がたくさんいる」と話します。

移住を考えるきっかけになったのは自身の健康でした。大学を卒業後、地元企業で営業や総務、人事などを担当しながら忙しく毎日を過ごす中、体調を崩して入院することに。会社を辞めることになって、人生で大切にしたいことや、お金を稼ぐということ、幸せとは…など深く考えるようになったそうです。「それからは、畑で野菜を作ったり、四国で歩き遍路をしてみたりと、これまで会社勤めだから出来ないと思っていたやりたいことを順にやってみたんです。そのうち、これからの時代は生活を自分で創る力が必要なのではと気が付きました」 高知市で、建築家の指導を受けながら、一軒の家をみんなで建てる講習に参加するなど、どこででも生きていける自分になりたい、生活自給能力を高めたいと思う気持ちが強くなりました。

目的は空き家を自分でリノベーション

移住先を決めるにあたり、空き家を自分で直して住みたかったので、空き家バンクのある市町村を探しました。実は小学生のころ、仙台市泉区に3年ほど暮らしたことがあり、よく家族で近くの山や川に遊びに出かけていたそう。その後は横浜の住宅街で育った山﨑さんにとって、宮城の暮らしは自然がすぐ近くにあるとてもいいイメージで、また、仙台市内に住む祖父母の存在もありました。でも仙台は比較すると家賃も高く、リノベ―ションはできないものがほとんど。

川崎町は仙台の中心部から車で30分~1時間内なのに空き家が多く、移住に対して活発な印象。実際に家を見に来たときに対応してくれた町の移住担当者が好印象だったことも理由のひとつでした。最初は、1人で移住を考えていましたが、ご両親と理想のライフスタイルや生き方を語り合い、思いを共有したことや、ちょうど父親の定年退職のタイミングもあって家族で移住することにしたそうです。

目指す生き方の「先輩」がたくさん。川崎っておもしろい!

2018年4月から、地域おこし協力隊としてみやぎ川崎コワーキーングビレッジ「SPRING」で移住希望者への空き家の紹介や、将来川崎町で起業したい人をサポートする仕事をしています。協力隊として3カ月が過ぎたばかりですが、「やりたいことがどんどん広がっています」と山﨑さん。「昔、町でお茶を栽培していたと聞き、いろいろな人に尋ねたら一人のおじいさんの畑にまだ木があることが分かったんです。畑の間の畝に残っている数本の木からお茶摘みをして紅茶をつくったんですよ。お茶栽培は面白いと地元の人も言って、協力していただいていいます。実際に栽培もしてみて、そこから町の産品に育っていけばいいなと思っています」

この町で食料とエネルギーの自給自足をテーマに活動している「NPO法人川崎町の資源をいかす会」のほか、自分で生活をDIYする意味の「百姓」に多く出会いました。将来的に空き家を直しながら、食べ物とエネルギーを自給自足する暮らしのコミュニティーづくりをしていくのが目標になりました。「起業というより、生き方として、何十年もかけて育てていくことになると思います。自分の理想を実現するために移住したら、目指している方向の人がたくさんいた。『川崎町おもしろいじゃん』って思った(笑い)。来てよかったと思っています」

川崎町はこれからきっと面白くなると、目を輝かせて話してくれた山﨑さん。山﨑さんのように都市部から地方の田舎暮らしを考えているなら、「気候を含めて、都市部と違う生活の利便性についてどこまでOKか。現実に求めるものをある程度明確にしておくことが必要」とアドバイスしてくれました。

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