MIYAGI

INTERVIEW

先輩移住者インタビュー

掲載日:2018年10月20日
更新日:2023年2月21日

利府町

主婦でも、経験がなくても、まちづくりを楽しんでいます/大宮紗妃さん・長谷川智子さん

  • 地域づくり・交流
  • 子育て
  • 起業・開業

大宮紗妃さん・長谷川智子さん

ママ作家としての一歩を踏み出した場所

利府町は宮城県の中央部、仙台市に隣接する人口約3万6000人のベッドタウン。「利府町まち・ひと・しごと創造ステーションtsumiki(ツミキ)」は、2016年11月、JR利府駅の目の前に、地域資源を生かした仕事づくりや、まちづくりを担う人材の育成、交流を通して、まちの新たな価値を生み出すことを目的にオープンしました。「積み木」で遊ぶように自由に使って欲しいと、イベント・セミナーの開催、ワークスペースとしての利用のほか、カフェとしてものんびり過ごすこともできます。起業や市民活動の相談もできる、「一歩踏み出したい」人にとっては頼れる場所です。

今、ここに集まる人たちがつながり合い、まちを楽しむ仕掛けが次々生まれています。
tsumikiで生まれたイベントのひとつ、手作りのアクセサリーや雑貨のショップが並ぶ「もくようマルシェ」を訪ねました。店の人と会話を楽しみながら買い物する人の姿やワークショップに参加する親子連れなど、ゆったりした雰囲気が漂います。

「自分で手作りした小物を売ってみたい、お店をしてみたいという人が気軽に体験できる場。お客さんとの交流や出店した作家同士のつながりが楽しいですね」と話すのは、自ら出店しながら運営にも携わる、アクセサリー作家の大宮紗妃さん。同じく出店者の消しゴムはんこ作家の長谷川智子さんはじめ、tsumikiで出会った仲間たちと、2017年9月にこのマルシェを立ち上げました。

声を聞き、背中を押してくれる

2人ともママさん作家で、結婚して町外から移住してきました。tsumikiとの関わりは、子育てがひと段落して趣味の手仕事を再開したころにタイミングよく開催された「こ・あきない市」でした。

山形県出身の大宮さんは、大学時代から仙台で暮らし、9年ほど前、結婚を機にご主人の実家のある利府町に移り住みました。手作りのアクセサリーで「こ・あきない市」に参加後、さらに、起業を目指す人のための「こ・あきない塾」を受講。「そこで出会った町役場の担当者の方々に、一緒にまちを盛り上げようと誘われました。当初は、まちを盛り上げるってどういうことだろう、そんなこと私にもできるの?って(笑い)」

でも「ここに集まる人は向上心があって、目指している方向が同じだった」と大宮さん。有志で定期的な会議を持ち、「やってみたいこと」の話し合いを重ね、イベントの実現に向けて動く日々。「いい意味で巻き込んでくれて、やりたいことを実現する力を引き出してくれた」と感じています
大宮さんは、この春tsumikiの運営スタッフに加わり、マルシェ出店希望の方の窓口になったり、自分の店を持ちたい人などの相談を担当したりするようになりました。

「まちづくりに携わるワクワク感とともに、主婦でも自分で稼ぐ収入があるのは、すごく大事なことだと思いました。マルシェという拠点を持てたことで、アクセサリー作家として知られ、ほかの作家さんたちとつながることができました。将来はこのつながりを生かし、お店を持ちたいですね」と笑顔で話します。

自分を表現する居場所が出来た

消しゴムはんこ作家の長谷川さんは3年前に仙台から移住。利府町を選んだのは、自然豊かな地元の山梨と景色が似ていたから。また、子育て支援がしっかりしているということも大きな理由でした。

「こ・あきない市」に参加した当時は、育休中で作品を制作する時間はあったものの、「出店の際に赤ちゃんを連れてきてもいいという言葉に、背中を押してもらいました」と振り返ります。実は当時、地元・山梨に帰りたい思いが強く、閉鎖的な気持ちになっていたそう。

tsumikiと関わり、にぎわいを生み出すマルシェを続けていく中で、子育て中の同世代の作家さんたちや地元のお客さんとも仲良くなり、この土地で暮らしていけるという前向きな気持ちに。「好きなことで自分を表現できる、居場所が見つかったという思いですね。今後はもっと別の場所でも出店していきたい」と意欲的です。

まちぐるみで「子育て」を応援

tsumikiやマルシェの仲間たちと出会い、生活も自分自身も変化したと語る2人。

利府町は、自然が豊かで公園など遊び場が多いこと、そして子育て支援が充実していることなど、「子育て世代が住みやすい町です」と力を込めます。利府町は基本理念に「子どもの笑顔があふれるまち」を掲げ、まちぐるみの支援を目指しています。例えば、妊婦健診(14回)や乳幼児健診(2回)が無料で、医療費も未就学児は全額無料、小学生から高校生まで一部助成(月の初回に500円のみ支払う)で治療できます。

また、もともとの土地柄なのか、地域の人が子どもに声をかけてくれるなど、子育てを見守ってもらっていると感じることも多いそう。「出生届を出しに行くと、『おむつケーキ』というプレゼントとともに役場の方がみんなで拍手してくれる。充実した制度も大切ですが、暮らしていく町にそういう温かさがあるって素敵なことですよね」と大宮さん。出会う人々の温度を感じられる「町というサイズ感」が心地よい暮らしにつながっているようです。

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