IYAGI
INTERVIEW
先輩移住者インタビュー
掲載日:2021年7月8日
更新日:2023年3月14日
東松島市
本気でスカウトしてくれたことが嬉しかった/関口雅代さん
- 地域おこし協力隊
- 地域づくり・交流
関口雅代さん
宮城県沿岸地域の中部に位置する東松島市で移住コーディネーターとして活動する関口さん。移住した理由は、震災ボランティアで訪れた東北で現地の人に本気でスカウトしてもらえたから。生まれも育ちも東京だった関口さんにとって、「東北」を第二の故郷として選択したことは、自分にとって大きなことだったと言います。東松島の人を愛し、地域の人と二人三脚で伴走してきた関口さんに東松島での仕事や移住後の暮らしの様子などについてお話しを伺いました。
本気でスカウトしてくれたことが嬉かった
移住前は東京で働いていた関口さん。音楽業界でCDジャケット等のデザイン制作に携わってきました。震災ボランティアをきっかけに「東北食べる通信」のイベントコーディネーターとして、東京での暮らしを続けながら携わることに。東北六県の生産者の方と関わりその人柄に触れる中で、東北がいいなと思うようになりました。その中で移住先に東松島を選んだ理由について、「どの地域も素敵でどこも引き留めてくれたけど、本気でスカウトしてくれたことが嬉しかった。」と話します。さらに「東松島は、女性が活躍しやすいまち。東松島の女性の方々が、『住んじゃいなさい。』って言ってくれて、同性に受け入れてもらえることに安心できた。」と関口さんは移住を決意した理由を話してくれました。
東松島で幸せな3年を過ごした
地域おこし協力隊として市役所に籍を置き、市のポスターや生産者のパッケージの制作、時には地域の方のやりたいことを形にするためにイベントを開催することも。震災で居酒屋が減ってしまった地域に、みんなが集まれる一夜限りのバーを月浜で開くと、僻地だったにも関わらず800人もの人が集まりました。
三年間の任期を終えた関口さんは、東松島市から移住コーディネーターとして活動して欲しいと、またも引き留められました。「幸せな三年間だったし、終わってからも暮らしたいと思った時にそう言ってもらえたのが嬉しかった。」と残ることを決意。
移住者と地元民が伴走できることに感動
東松島は宮城県の中でも東日本大震災により大きな被害を受けた地域のひとつでしたが、自治がしっかりしていることと、地域を良くしていこうとする想いが強い人が多かったこともあり復興へ向けた動きも早かったと言います。
市役所に席を置き、間近に復興へ向けた活動を見ていた関口さんが強く感じたことは、市役所と市民との距離が近いこと。「市民の発言が実現できてしまうことや、みんなと一緒にまちを変えていけることが感動的だった。」
関口さんは地元の方が挑戦したいと思うことを、その人だけでやるのではなく周りの方も巻き込んで実現できたこと、さらに自分のような移住者と地元の方が二人三脚で力を合わせて復興に向けて活動できたことに強く感動しました。「地方暮らしの魅力でもある、町の未来に関わっていることを肌で感じることができるのが嬉しい。」と笑顔で話します。
語り継ぐ場所、落ち着く場所
関口さんが立ち上げた市民団体「『H×Imagine(ヒマジン)』 では、子どもたちにまちの未来を語ることもあります。」毎月のビーチクリーン活動では、浜辺のゴミを拾いながら、海岸に流れ着いた物から分かることを体験学習のように子どもたちに教えることも行っています。未来のために海を大切にすることを、子どもたちへ伝えていくことが必要とされてきています。
地元の人に愛され、東北でも有名な海水浴場だった野蒜海岸。「野蒜海岸に行くとやっぱり落ち着くんです。」と話す関口さん。地元東松島の方々も、関口さん達移住者が海を活動の場としていることを喜んでいるように感じました。
世代交代。若い人たちは、なんでもできると思う
「日々の生活に市民は満足しているけど、東松島の魅力を発信する移住者を増やしたい。」関口さんのようにボランティアに来て実際に移住する三十・四十代は多いですが、若者はまだ少ないのが現状。「東松島では何をしても新しい。若い人たちは何でもできて、活躍できる。」と語る関口さん。
関口さんご自身の展望については、「移住コーディネーターとして地域おこし協力隊の質を上げて、地元の方にとっても、協力隊自身にとっても、より良いものにしたい。だからこそ、世代交代をして若い人たちに、地域の魅力を発信して欲しい。」と話します。これまで最前線で東松島の人達と二人三脚で、町を盛り上げて走り抜けてきた関口さん。これからは町の発信を若い人に託しながら、サポーターとして支えていく、東松島みんなの心強い味方になるように感じました。
(2020年度)
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